アルツハイマー型認知症と食品因子

DOI
  • 坂井 研太
    九州大学五感応用デバイス研究開発センター
  • 松井 利郎
    九州大学五感応用デバイス研究開発センター 九州大学農学研究院生命機能科学部門

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タイトル別名
  • Alzheimer’s disease and preventive food factors

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抄録

<p>認知症高齢者数は増加の一途であり,認知症問題は健康長寿社会を実現するための⼤きな障害となっている.したがって,「治療薬」の開発と「予防方法」の確立は認知症対策の両輪といえる.治療薬ではないが,食品因子としては,これまでにポリフェノールやペプチドによって認知症が「改善」されることが報告されている.しかしながら,これら因子がそのままの形で⾎液脳関門を透過し,脳実質へ移行,蓄積するかどうかは不明である.また,アルツハイマー型認知症兆候は認知症と診断される10 ~20 年前からすでに始まっているとされ,アミロイドβ蓄積だけではなく,アストロサイトでのグルタミン酸制御の異常もその要因の一つであるとされている.そこで本稿では,食品因子によるアルツハイマー型認知症の予防について,これまでの報告をもとに概説する.</p>

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