福島県の露地栽培キュウリにおけるネオニコチノイド系薬剤抵抗性ワタアブラムシの発生

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タイトル別名
  • Occurrence of Neonicotinoid-Resistant <i>Aphis gossypii</i> in Cucumber Fields of Fukushima Prefecture

抄録

<p>露地栽培キュウリ3ほ場(須賀川A, Bおよび会津坂下)から採取したワタアブラムシについて,キュウリ葉を用いた簡易検定法でネオニコチノイド系薬剤を主体とした薬剤の効果を検討した.その結果,須賀川A個体群は供試薬剤5剤すべてで感受性があり,須賀川B個体群ではネオニコチノイド系薬剤6剤のうちアセタミプリド水溶剤の補正死虫率が58.3%であったが,その他の5剤は3.3~17.4%と補正死虫率は低かった.会津坂下個体群は供試したネオニコチノイド系薬剤6剤すべてで補正死虫率が10.3%以下と低かった.また,アセタミプリド水溶剤およびジノテフラン水溶剤の半数致死濃度を求め,常用濃度で効果のあった須賀川A個体群を感受性個体群として抵抗性比を算出すると,須賀川B個体群および会津坂下個体群ともに抵抗性比が100倍以上となった.これらのことから,福島県においてネオニコチノイド系薬剤抵抗性を有する個体群が発生している可能性が示された.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294905209700992
  • DOI
    10.11455/kitanihon.2022.73_138
  • ISSN
    21854114
    21854149
    0368623X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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