日中対訳コーパスの共起頻度に基づいた対訳関係解析 : 「てくる」の日中対訳の共起頻度を例に

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タイトル別名
  • Analysis for translational relations on frequencies of co-occurrences in Japanese-Chinese bilingual corpus
  • ニッチュウ タイヤク コーパス ノ キョウキヒンド ニ モトズイタ タイヤク カンケイ カイセキ : 「 テ クル 」 ノ ニッチュウ タイヤク ノ キョウキヒンド オ レイ ニ

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抄録

『現代小説100冊日中対訳コーパス』(李光赫編)は,日本語から中国語へ翻訳した対訳テキストを収めたコーパスである。このようなコーパスは,対訳コーパス(bilingual corpus)と呼ばれる。李光赫・趙海城(2018,2020)および周利(2019,2021)は,この日中対訳コーパスから得られた2言語間の共起頻度を使って,TスコアとMIスコアを計算した。そして,両スコアを散布図に描いて,日中の対訳関係を分類した。ただし,対訳の場合はコーパスが2つ別々に存在するため,本研究では,それぞれBiTスコアとBiMIスコアと呼んで再定義した。さらに,周利(2019,2011)の日中対訳コーパスの共起頻度データから,「てくる」の下位構文パターンと中国語訳をコレスポンデンス分析で解析して,5つのパターンを得た。この解析法は,対訳コーパスで得られた共起頻度をそのまま使って両言語の関係を詳細に記述するのに有効である。この解析法は,共起頻度を基にして,日中の主要な対訳関係を選出するのに有効である。

収録刊行物

  • ことばの科学

    ことばの科学 36 25-40, 2022-12-25

    名古屋大学言語文化研究会

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