当院における大腸原発神経内分泌癌4例の治療経験

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  • Our Experience of Colorectal Neuroendocrine Carcinoma:A Report of Four Cases

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抄録

<p>大腸原発の神経内分泌癌(Neuroendocrine carcinoma以下,NEC)は報告も少なく稀な疾患である.一方で,腫瘍の進展は早く予後不良であり治療法は確立されていない.今回,2010年から2020年の間に4例のNECを経験したので報告する.年齢は61~87歳で,性別は男性1例,女性3例であった.原発部位は盲腸1例,上行結腸1例,下行結腸1例,直腸1例であり手術を施行した2例は術前生検でNECの確定診断が得られなかった.全症例で初診時よりリンパ節転移を認めた.予後に関しては,確認できた3例で初診時より3~6ヵ月であった.大腸原発NECは明確なガイドラインはなく,初診時に進行を認める事が多い.化学療法を含めた集学的治療を要するが有効なものは確立されておらず予後不良であり,今後更なる症例の蓄積が治療方針の確立に必要である.</p>

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