障害児との生活を形づくる母親たちの生活実践としてのケア

  • 齋藤 雅哉
    大谷大学社会学部コミュニティデザイン学科

書誌事項

タイトル別名
  • Life Practices Articulated by Mothers of Children with Special Needs
  • ショウガイジ ト ノ セイカツ オ カタチズクル ハハオヤ タチ ノ セイカツ ジッセン ト シテ ノ ケア

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抄録

<p>本稿では、母親たちがダウン症の子どもとの関係と周囲との関係をいかにして関連づけているかに焦点を当て、ダウン症を持つ子どもの母親3人の語りを用いて、母親たちがケアを担い続ける動機づけを検討した。</p><p>出産後からはじまる子どもとの関係と周囲との関係を取りまとめる営為は、子どもとの継続可能な生活を送るために、「妥協」「折衝」「接合」といったそれぞれやり方は異なるが、子どもとの関係と周囲との関係を取りまとめる点で類似的な生活実践を通して、母親たちが自分なりの子どもへのケアを担い続ける動機づけを獲得する社会過程である。そして、この社会過程での子どもへのケアも、継続可能な生活を送るための生活実践の一つである。</p>

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