男性の遺伝情報に対する意識——新生児マススクリーニングを受検した子どもを持つ男性の遺伝意識の語り

書誌事項

タイトル別名
  • Awareness of Genetic Information in Males: Interviews of Men with Children Who Have Undergone Newborn Screening
  • 男性の遺伝情報に対する意識 : 新生児マススクリーニングを受検した子どもを持つ男性の遺伝意識の語り
  • ダンセイ ノ イデン ジョウホウ ニ タイスル イシキ : シンセイジ マススクリーニング オ ジュケン シタ コドモ オ モツ ダンセイ ノ イデン イシキ ノ カタリ

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抄録

<p>本稿の目的は、新生児マススクリーニングを受検した子どもを持つ、男性(父親)の受検認識や遺伝情報に対する意識を明らかにすることである。日本では、1977年に新生児マススクリーニングが開始され、現在ほぼすべての新生児が受検する遺伝学的検査となっている。2014年からはタンデムマス法という新しい検査方法が導入され、検出できる疾患も増加した。そこで、2014年以降に出生した子どもを持つ男性にインタビューを実施し、分析を実施した。結果、対象者である男性は、自分自身の遺伝情報がわかることは問題ないと考えていた。だが、次子も含めた次に子どもを持つことに関して、「判断や決定権は女性にある」とされ、その理由として「産むのは女性だから」と回答された。回答から、遺伝情報という問題は等価であるが、「産む」ことは女性しかできないと主張され、自らが判断することは回避される傾向があることが明らかになった。</p>

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