ニコチンアミドモノヌクレオチドを用いた加齢性ドライアイ治療へ

DOI
  • 蕭 穗文
    京都大学 大学院薬学研究科 創発医薬科学専攻 システムバイオロジー分野
  • 土居 雅夫
    京都大学 大学院薬学研究科 創発医薬科学専攻 システムバイオロジー分野

書誌事項

タイトル別名
  • Nicotinamide mononucleotide for the potential treatment of age-associated dry eye disease

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抄録

ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD+)要求性のステロイド合成酵素の眼局所における活性の日内変動を取り戻すことにより、加齢性ドライアイの原因となるマイボーム腺不全を軽減できることを筆者らは最近示した。性ステロイドホルモンの減少は、性別を問わず生殖腺機能の衰える更年期の特徴である。従来の血中を流れるホルモンではなく、眼局所にNAD+の生体前駆体を付与することで、標的組織局所のホルモン産生機構(イントラクライン機構)を再活性化するという新たな治療法につながる可能性がある。

収録刊行物

  • MEDCHEM NEWS

    MEDCHEM NEWS 33 (1), 16-20, 2023-02-01

    公益社団法人 日本薬学会

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