臨床検査技師から医師へのメッセージ

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説明

<p>当検査室は大学病院検査部の1部署であり脳波専従のスタッフがいるわけではない。しかしながら, 医師と技師が診療科の垣根を越え密なコミュニケーションを図ることにより信頼関係を築き, 質の高いてんかん診療を可能としている。技師は医師に対し脳波所見だけでなく検査のタイミングや追加検査など積極的に情報発信, 提案することで, 早期診断, 治療戦略決定に貢献することができる。医師は技師に対し脳波記録や判読について助言, 指導し, てんかん診療に必要な教育を充実させている。医師–技師間連鎖のいずれかが切れると理想的なてんかん診療は実現しない。患者の利益向上のため技師は日々技術を磨き知識を深め自らを高める努力をしている。ここでは当院の運用の工夫を紹介するが, 病院の規模や関わる診療科など自施設の特性を考慮し参考にしていただきたい。</p>

収録刊行物

  • 臨床神経生理学

    臨床神経生理学 51 (1), 7-13, 2023-02-01

    一般社団法人 日本臨床神経生理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390294982929089664
  • DOI
    10.11422/jscn.51.7
  • ISSN
    2188031X
    13457101
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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