常呂川流域の公表値を活用した水系暴露解析モデルに基づくふん便性大腸菌群の由来別汚濁の推計

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タイトル別名
  • Estimation of the Sources of Fecal Coliform Pollution in the Tokoro River Basin Based on a Water System Exposure Analysis Model Using Published Values

抄録

<p>常呂川流域は比流量が少なく,汚濁の流入が濃度に反映されやすいという特徴を持つ.本研究では,蓄積された常呂川の水質データと流域の地理情報を解析することにより,ふん便汚濁の指標とされるふん便性大腸菌群数のモデル化を行った.汚濁負荷量は土地利用面積のほか,酪農家ごとの家畜飼養頭数,人口密度等に応じて由来ごとに変動し,山林由来が8.1 × 1010〜9.8 × 1011個km−2−1,農地(堆肥)由来が2.1 × 1011個km−2−1,家畜動物由来が1.3 × 1012〜4.4 × 1013個戸−1−1,ヒト居住地のうち,市街地由来が4.2 × 1011〜1.7 × 1013個km−2−1,生活雑排水由来が5.4 × 1010〜3.3 × 1011個km−2−1と見積もられた.これらの値を水系暴露解析モデルAIST-SHANELに適用し,排出源ごとのfc汚濁負荷量の定量的な評価を行った.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 72 (1.2), 13-23, 2023-01-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (4)*注記

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