若年医療従事者における職業性ストレスと就労中の心拍数の関連

DOI
  • 四方 典裕
    公益社団法人 京都保健会 京都民医連中央病院 人間総合科学大学大学院 人間総合科学研究科 心身健康科学専攻博士後期課程
  • 吉田 浩子
    人間総合科学大学大学院
  • 藤原 宏子
    人間総合科学大学大学院 人間総合科学 心身健康科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between occupational stress and heart rate at work among young medical workers
  • ―From a Questionnaire survey and Holter electrocardiographic analysis―
  • ―質問紙調査およびホルター心電図解析から―

抄録

<p>職業性ストレスと就労中の心拍数の関連を明らかにするために,若年医療従事者を対象にホルター心電計を用いて就労中の心拍数を測定し,10分の区間毎に平均値(区間心拍数)を算出した.終日最大区間心拍数が中央値である110回/分未満の場合を心拍数低群(n=21),110回/分以上の時を高群(n=24)とし,両群の職業性ストレス簡易調査票得点を比較した.ストレスコーピングとの関連が知られているフォーカシング的態度(自分の心身の体験に注意を向け言語化する能力)の影響も調査した.</p><p>心拍数高群は低群と比して職業性ストレス簡易調査票の「ストレス反応」得点が有意に高かった.「ストレス反応」を従属変数として多変量解析を行った結果フォーカシング的態度が負の関連を示した.</p><p>慢性的なストレス状態が就労中の心拍数として反映されており,フォーカシング的態度の獲得が職業性ストレス低減につながる可能性が示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295116800689024
  • DOI
    10.11427/jhas.19.1
  • ISSN
    1882689X
    18826881
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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