150年連続実験と非定常水文頻度解析を用いた極値流域平均雨量の経年変化推定の可能性

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タイトル別名
  • TEMPORAL CHANGE PREDICTABILITY OF EXTREME BASIN RAINFALL USING THE 150-YEAR SEAMLESS EXPERIMENT WITH NON-STATIONARY FREQUENCY ANALYSIS

抄録

<p> 日本全国一級水系を対象に,気象庁気象研究所の150年連続実験1メンバーから得られた年最大流域平均雨量系列に非定常水文頻度解析を適用した.まず,d4PDF過去実験が非定常境界条件のアンサンブル実験であることを利用し,定常および非定常の頻度解析による極値雨量が整合的であることを明らかにした.次に,150年連続実験の非定常頻度解析とd4PDFの定常頻度解析から得られる100年確率流域平均雨量の過去から現在,近未来,将来への変化率を比較した.両者は全水系平均値でよく一致したが,水系単位では150年連続実験の空間的ばらつきが大きい結果となった.これは,150年連続実験のアンサンブル数が一つであるためと考えられ,水系単位の変化や水系間の違いを論じるにはアンサンブル数を増やす必要があることがわかった.</p>

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参考文献 (11)*注記

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