障害者福祉施設の実情に即した動作法の取組み

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タイトル別名
  • Implementing Dohsa-hou in a way of Welfare Facilities for Disabled Individuals
  • ショウガイシャ フクシ シセツ ノ ジツジョウ ニ ソクシタ ドウサホウ ノ トリクミ

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抄録

当初脳性マヒ児の姿勢や動きの改善を目指して開発された動作法は現在では多方面への拡がりを見せ,その一つに学齢期後の肢体不自由者へのデイサービスセンター等での取組みがある。動作改善,および二次障害の予防等のためにも動作法が実施される必要があると考えられるからである。そこで本稿では,障害者通所施設で約2年間継続的に動作法を実施した取組みを3名の肢体不自由者のケース(33歳,18歳,20歳)を通して報告した。今回の取組みでは,動作法導入に向けての事前準備(施設職員のキャンプへの派遣等)から,施設内での事前研修を経て本格導入へと至り,結果,上記のケースでは立位姿勢の改善や,坐位姿勢の安定化等の効果が認められた。この結果に基づき,障害者通所施設において学齢期後の肢体不自由児者に対して動作法を継続実施していくためのペア組,セッション設定,SVの確保等に関する検討課題を取り上げ,それらの改善策の一端を提示した。

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