多発脳梗塞を生じた僧帽弁輪乾酪様石灰化の1例

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  • A case of caseous calcification of mitral annulus resulting in multiple cerebral infarctions

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抄録

<p>73歳女性.左片麻痺,構音障害で発症,頭部MRIで急性期多発脳梗塞を認めた.経食道心エコーで僧帽弁輪後尖側に乾酪様僧帽弁輪石灰化(mitral annular calcification,以下MACと略記)を認めて塞栓源と考えられた.その後に新規梗塞巣を認め再発リスクが高く,腫瘤切除と僧帽弁形成術が施行された.僧帽弁輪乾酪様石灰化(caseous calcification of the mitral annulus,以下CCMAと略記)はMACの一亜型で,MACから石灰化が進行して腫瘤を形成したものはcalcified amorphous tumor(CAT)と呼ばれる.本症例はCATを呈したCCMAから塞栓性脳梗塞を起こした稀な報告である.</p>

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参考文献 (13)*注記

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