社会の記録としての日常会話コーパス

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タイトル別名
  • Everyday Conversation Corpus as an Archive of Society

抄録

<p>本発表では,日常会話を収録したコーパスが社会の記録にもなることを示し,関連する分析を行う.『日本語日常会話コーパス』は,国立国語研究所が2016年から2022年にかけて構築・公開を行なったコーパスであり,2010年代後半から2020年代初頭にかけての人々の日常生活の様子が,映像・音声およびテキストの形で収録されている.その構築期間の間に,私たちの日常生活はCOVID-19によって大きな変化を被っており,それはコーパスに収録されているデータも例外ではない.例えばレストランでの食事や海外旅行の相談といった,かつてはごく当たり前であった会話が数多く収録されている.本発表ではその一環として,COVID-19が流行し始めた頃に収録された,歯科クリニックのスタッフミーティングの様子を分析する.「感染」をめぐり,各参与者が家庭での日常とスタッフとしての立場を結節してふるまっていることが見てとれる.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295259244586240
  • DOI
    10.11517/jsaislud.97.0_24
  • ISSN
    24364576
    09185682
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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