早期胃癌根治切除術後に異時性の大腸転移を来した2例

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  • Two Cases of Metachronous Colorectal Metastasis after Curative Resection of Early Gastric Cancer

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抄録

<p>今回,我々は早期胃癌根治切除術後に異時性の大腸転移を来した2例を経験したので報告する.症例1は66歳の男性で,57歳時に開腹下幽門側胃切除術が施行され,病理検査所見はT1a(M),tub2>tub1,N1,Ly0,V0,pStage IBであった.術後8年5か月経過後に腹痛を主訴に受診した.腹部造影CTで横行結腸癌十二指腸浸潤もしくは十二指腸乳頭部癌の大腸浸潤と術前診断し根治手術を行った.術後の病理検査で胃癌の転移と診断された.症例2は77歳の男性で,75歳時に腹腔鏡下幽門側胃切除が施行され,病理検査所見はT1b2(SM2,1,700 μm),tub2>por,N1,Ly1,V0,pStage IBであった.術後2年1か月経過後に便潜血陽性にて受診した.大腸内視鏡検査で下行結腸にIspポリープを認め,病理検査で胃癌の転移と診断された.また,造影CTで骨転移も認め,化学療法を施行中である.</p>

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