口蓋扁桃腫瘍を呈したpolymorphous adenocarcinomaの1例

  • 加藤 光彦
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科 竹田綜合病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科
  • 井上 準
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科
  • 川崎 朋範
    埼玉医科大学国際医療センター病理診断科
  • 松村 聡子
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科
  • 久場 潔実
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科
  • 蝦原 康宏
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科
  • 中平 光彦
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科
  • 菅澤 正
    埼玉医科大学国際医療センター頭頸部腫瘍科・耳鼻咽喉科

書誌事項

タイトル別名
  • Polymorphous adenocarcinoma of the tonsil: a case report

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説明

中咽頭は小唾液腺癌の発生部位のひとつであるが,その診断には難渋することがある。Polymorphous adenocarcinoma(以下,PAC)は小唾液腺に好発する唾液腺癌である。今回,口蓋扁桃腫瘍を呈したPACを経験した。症例は57歳女性。咽頭違和感を主訴に近医を受診した際に左口蓋扁桃腫瘍を指摘され,当科を紹介受診した。CTで左口蓋扁桃に潰瘍を伴う腫瘍を認めた。全身麻酔下の生検でPACと診断され,再建手術が施行された。術後病理で正常な口蓋扁桃組織は残存しており,扁桃窩の小唾液腺由来の腫瘍が口蓋扁桃腫瘍を呈したと考えられた。口蓋扁桃腫瘍の鑑別として唾液腺癌も考慮する必要がある。

収録刊行物

  • 頭頸部外科

    頭頸部外科 32 (3), 271-275, 2023

    特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会

参考文献 (16)*注記

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