特別支援学級在籍児童に対する算数における「任意単位による比較」の指導実践
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- 河村 優詞
- 町田市立本町田小学校 知的障害児教育ラボ
書誌事項
- タイトル別名
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- Comparison of areas in math teaching for special education class children
- Effects and social validity of comparison training using cards with square and rectangle
- 四角形のカードを用いた広さの比較訓練の効果および社会的妥当性の検討
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説明
<p>特別支援学級在籍児童に対する算数の指導において、任意単位による広さの比較に関する指導法の有効性および社会的妥当性を検討することが本研究の目的であった。特別支援学級に在籍する自閉症スペクトラム児・知的障害児、各1名が参加した。指導は教室において担任が個別に実施した。介入デザインは参加児間多層ベースラインデザインを用いた。参加児の机上に、見本刺激として表面のみマス目と数字の印刷されたカードを置き、その周囲に比較刺激として別の大きさのカードを裏向きで配置した。教師は見本刺激を指さして「これがN(見本刺激のマスの数)マスの広さです。ではM(正答となる比較刺激のマスの数)マスはどれでしょう」と指示して、比較刺激カードを1枚指さしで選択させた。ベースライン期では正誤のフィードバックや強化子の提示を実施しなかった。介入期では正誤をフィードバックし、正反応に対して言語称賛を提示した。正確なカードが選択された割合を従属変数とした。結果、介入によって正確なカードが選択される割合が向上した。教師は社会的妥当性に関する質問紙に対して肯定的な回答を示した。ただし、検証デザインや手続きの厳密性等に関し、課題が残った。</p>
収録刊行物
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- 自閉症スペクトラム研究
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自閉症スペクトラム研究 19 (2), 57-64, 2022-02-28
NPO法人 日本自閉症スペクトラム支援協会 日本自閉症スペクトラム学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295259244808704
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- ISSN
- 2434477X
- 13475932
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可