競合リスクを伴う左側切断・右側打ち切りデータの解析~現状と今後の展望について~
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- 道前 洋史
- 北里大学薬学部臨床医学(臨床統計学)
書誌事項
- タイトル別名
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- Analysis of Left-Truncated and Right-Censored Competing Risks Data—About Present and Future Perspectives—
抄録
<p>生存時間解析において,打ち切り・切断・競合リスクといった不完全データの取り扱いは,古典的ではあるが重要なトピックである.近年,競合リスクを伴う左側切断・右側打ち切りデータの解析で,Kundu et al. (2017)は新たな統計学的手法を提案した.彼らの提案手法は,競合するイベント(リスク)が互いに独立であるという仮定に立脚しているが,この独立性の仮定は多くの実証研究で成り立たない.そこで,本稿では独立性の仮定が成り立たない(競合するイベントが相関する)場合でも,Kundu et al. (2017)の提案手法の性能が担保されるのかどうかをシミュレーション実験で検証する.さらに,競合するイベントが相関する場合についての解析手法も検討する.</p>
収録刊行物
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- 日本統計学会誌
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日本統計学会誌 52 (2), 203-220, 2023-03-01
一般社団法人 日本統計学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295270228167680
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- ISSN
- 21891478
- 03895602
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- KAKEN
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可