近視の小児に対する初回眼鏡処方時の低矯正量の調査

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  • The Amount of Under-correction of the Initial Eyeglass Prescription for Children with Myopia

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説明

<p>【目的】小児の近視症例における初回眼鏡処方時の完全矯正屈折値と処方された眼鏡度数との差である低矯正量について調査をした。</p><p>【対象・方法】対象は2015年3月~2021年3月に小児眼科外来を受診した小中学生のうち、近視または乱視度数-1.00D未満の近視性乱視と診断され、屈折異常以外の眼疾患がない1,503例(男児703例、女児800例)。方法は小学生低学年(A群)615例(男児300例、女児315例)・高学年(B群)598例(男児274例、女児324例)・中学生(C群)290例(男児129例、女児161例)に分け、小数視力1.2が得られた完全矯正屈折値の等価球面度数、低矯正量、低矯正量が1.00D以上の割合と1.00D以上の低矯正処方に至った理由について3群間で比較した。</p><p>【結果】男女合計では全ての群で屈折値平均と低矯正量平均(p<0.0001) で有意に減少していた。男女別ではA群(p<0.05)とC群(p<0.001)の屈折値平均、C群の低矯正量平均(p<0.01)で有意差があった。低矯正量が1.00D以上の割合に関しては男女合計、男女別いずれも有意差はなかった。低矯正処方に至った経緯は全ての群において「低矯正でないと装用できない」が最多であった。</p><p>【結論】近視の小児の初回眼鏡処方時の完全矯正屈折値の平均および低矯正量は、A・B・C群の順に屈折値、低矯正量ともに有意に減少していた。</p>

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