クローズドシステムの高度浄水・排水処理プロセスにおけるトウガラシ微斑ウイルスの挙動

書誌事項

タイトル別名
  • BEHAVIOR OF PEPPER MILD MOTTLE VIRUS IN AN ADVANCED DRINKING WATER TREATMENT PROCESS AND WASTE STREAM RECYCLING SYSTEM

抄録

<p> 本研究では,クローズドシステムの高度浄水・排水処理プロセスの各工程から試料を採水し,トウガラシ微斑ウイルス(PMMoV),ロタウイルス A(RVA),ノロウイルス GII の挙動を調査した.原水中にそれぞれ6.1,3.7 log10 copies/Lの濃度で含まれたPMMoVとRVAは,凝集沈澱処理により濃度が低下した(3.9 log10 copies/L,不検出).PMMoVは,さらにオゾンおよび活性炭処理後に濃度がそれぞれ 3.4,3.2 log10 copies/Lに低下し,ろ過処理水ではほとんど不検出となった.排水処理系統では,PMMoVは汚泥の濃縮槽上澄水や脱離水からそれぞれ4.2,4.3 log10 copies/Lの濃度で検出された.浄水および排水処理水量に基づき,着水井に返送されるPMMoV負荷量を計算した結果,原水に対する影響は0.06%にとどまることが明らかになった.凝集沈澱処理によって除去されたPMMoVの大部分は,脱水ケーキと共に系外へ排出されると考えられた.</p>

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参考文献 (25)*注記

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