China’s Africa Policy: An Analysis Focusing on the Role of FOCAC

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  • 中国のアフリカ政策 ―FOCACの役割を中心として―
  • チュウゴク ノ アフリカ セイサク : FOCAC ノ ヤクワリ オ チュウシン ト シテ

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中国のアフリカへの進出が注目を集めている。日本のTICAD(アフリカ開発会議)と同じく、FOCAC(中国とアフリカ協力論壇、Forum on China-Africa Cooperation)といった制度が勢いづいている。FOCACとは、三年ごとに中国とアフリカで相互に開催され、中国とアフリカ諸国の間の貿易、外交、安全保障、投資関係を促進するメカニズムとして、中国−アフリカ関係の枠組みやガイドラインを統括している。2000年に創立されて以来計6回のFOCAC会議が開催された。この間、アフリカにおける中国の経済や政治的なプレゼンスも強い勢いで伸びつつある。とりわけ中国とアフリカの間の貿易額と中国の対アフリカ投資額とのどちらも絶対的な額が急激に増えるとともに、アフリカの貿易や投資に占める比率も日本とヨッローパを上回ってきた。この点からFOCACの貢献が大きいと言わざるを得ない。FOCACは当初、日本のTICADを真似て、中国とアフリカの連携を強めるために作り上げたが、開催の頻度と会議のスケールともTICADを超えてきた。中国のアフリカへの進出が世界的に注目されているが、FOCACのしくみ、あり方についてはあまり知られていない。本研究ノートは、中国のアフリカ政策におけるFOCACの果たした役割を中心として検証してゆきたい。特に本研究ノートはFOCACの創立の背景、動機及び貿易、外交、安全保障、投資関係等の分野から見た中国−アフリカ関係に与えた影響を研究する試みである。また、中国のFOCACと日本のTICADと比較しながら、中日の対アフリカ政策の差異も述べてゆく。

研究ノート

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