マナマコ中間育成施設における適正収容数の推定と検証

DOI 日本農学文献記事索引 Web Site
  • 櫻井 泉
    School of Biological Science, Tokai University
  • 山田 俊郎
    Nishimuragumi Co., Ltd.
  • 堀田 愛美
    School of Biological Science, Tokai University Current affiliation: Rumoi City Office
  • 鈴木 佑
    School of Biological Science, Tokai University Current affiliation: Iwanai Town Local Industry Support Center
  • 南 秀樹
    School of Biological Science, Tokai University

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation and validation of optimal density of juvenile sea cucumber <i>Apostichopus japonicus</i> in a rearing facility with air-pocket fences
  • Estimation and validation of optimal density of juvenile sea cucumber Apostichopus japonicus in a rearing facility with air-pocket fences

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説明

<p>空気ポケットフェンスを付帯したマナマコ中間育成施設において適正収容数の推定と検証を行った。2018年1月～2019年1月に北海道古平漁港に沈設された施設2基においてセジメントトラップの設置と底面の堆積物採集を毎月実施し，沈降粒子束と堆積物量を計測した。堆積物の日間増加量が沈降粒子束を上回った場合に有機物生産，下回った場合に有機物分解が起こったと仮定し，沈降粒子束に生産量を加算および分解量を減算した値を餌料供給量と考え，この値が最低となる6月を基準に適正収容数を求めた結果，体長20 mm の稚ナマコでは141～151個体となった。また，2019年10月に平均体長23.3 mm の稚ナマコを一方の施設に150個体，他方の施設に1,500個体収容した結果，1年後の平均体長および生残率はそれぞれ前者で46.3 mm および87.3%，後者で34.5 mm および33.2%となり，適正収容数の妥当性が実証された。</p>

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 70 (1), 35-46, 2022-04-20

    日本水産増殖学会

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