鉄道不正乗車の実態分析―ICカード降車タッチデータに基づく実証分析―

説明

<p>本研究では,鉄道会社のICカード降車タッチデータから,自動改札ゲートのない駅や無人時間帯のある駅における不正乗車の実態を調査した.現在のシステムでは自動改札ゲートがあり駅員がいる駅で降車する場合は不正乗車が極めて難しいが,駅員がいない駅では不正がしやすく不正乗車が問題となっている.不正乗車をする利用者は,駅員のいない駅で,タッチをしないで降車をしていると考えられるため,自動改札ゲートのある駅と無人の駅との間の往復の降車タッチ数を比較すると,無人駅での降車タッチ数が少なくなると予想され,その比率を不正乗車の代理変数として,不正乗車の割合の決定要因を統計学的に分析した.分析の結果,自動改札ゲートのない駅,無人時間帯の長い駅ほど,また往復運賃が高い区間ほど不正乗車が多くなる傾向が明らかになった.</p>

収録刊行物

  • 行動経済学

    行動経済学 15 (Special_issue), S33-S35, 2022

    行動経済学会

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295491692125440
  • DOI
    10.11167/jbef.15.s33
  • ISSN
    21853568
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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