保有契約高と新契約高のアスピレーション・レベルへの未達が資産運用でのリスクテイキングに与える影響
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- 佐々木 博之
- 早稲田大学大学院商学研究科 博士後期課程
書誌事項
- タイトル別名
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- Aspiration Levels of Insurance Contracts and Risk-taking in Investment
- Evidence from Japanese Life Insurance Companies
- ―企業行動理論からのアプローチ―
抄録
本研究は生命保険会社の契約高の落ち込みが、本来独立しているべき資産運用でのリスクテイキングに与える影響を分析している。「意思決定者が満足する最小の成果水準」を意味するアスピレーション・レベルと実際の業績の乖離がその後の企業行動に影響を与えるとする企業行動理論からの考察により、筆者は次の2つの仮説を提示した。(1)保有契約高がアスピレーション・レベルを下回るほど、資産運用でのリスクテイキングが促される。逆に、(2)新契約高がアスピレーション・レベルを下回るほど、資産運用でのリスクテイキングが抑制される。わが国すべての生命保険会社に関する2002年から2015年までのパネルデータに基づく分析結果は、いずれの仮説も強く支持している。
収録刊行物
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- 生命保険論集
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生命保険論集 2017 (201), 263-292, 2017-12-20
公益財団法人 生命保険文化センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295524492435584
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- ISSN
- 24368628
- 13467190
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可