鞠智城出土・銅造菩薩立像についての考察

抄録

鞠智城跡出土銅造菩薩立像の制作年代について再検討し、造形的特徴の一つである持物の問題と制作背景について考察を行った。本像の造形的特徴を挙げ、類似作例との比較から、制作年代は白鳳時代を基準とできると推定した。また、持物と手元について検討を行い、新たな持物の解釈の一つとして、瓶型の容器である水瓶を提示した。本像は、鞠智城における貯水池の造営を背景に水瓶を腹前で持つ菩薩像として制作された可能性も想定できる。

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