太陽光発電所におけるパネル破損とカラス属の飛来頻度との関係

DOI
  • 白井 正樹
    電力中央研究所環境科学研究所
  • 太田 文彦
    東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所
  • 菅野 純弥
    東京電力ホールディングス株式会社 経営技術戦略研究所
  • 伊藤 憲彦
    電力中央研究所エネルギーイノベーション創発センター
  • 中島 慶人
    電力中央研究所エネルギーイノベーション創発センター
  • 竹内 亨
    電力中央研究所環境科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between solar panel cracks and the frequency of flying crows in a photovoltaic power plant

抄録

太陽光発電所では,カラス属の落石によるものと思われる太陽光パネルの破損が確認されており,パネル破損の発生メカニズムを理解するために,米倉山太陽光発電所(山梨県甲府市)でカラス属の飛来頻度とパネル破損の関係を調査した.ビデオカメラによるカラス属の飛来観測を2つの調査区画(区画A,B)で,2期(第1期:2017年10月24日-2018年1月18日, 第2期:2018年1月19日-3月9日)に亘ってのべ3,792時間行った.調査の結果,飛来頻度が最も多かった第2期・区画B(41個体/時)でのみパネル破損が確認され,パネル破損やパネル上の石の残留の発生確率はカラス属の飛来頻度と正の相関関係が認められた.本研究から,カラス属の飛来頻度が増加すると太陽光パネルの破損するリスクが上昇することが示唆された.

収録刊行物

  • ペストロジー

    ペストロジー 37 (1), 19-23, 2022-03-25

    日本ペストロジー学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295568861535488
  • DOI
    10.24486/pestology.37.1_19
  • ISSN
    24321540
    18803415
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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