抄録
本論文では、テレワーカーを対象とした調査のデータ分析を通じて、テレワークと空間的拘束の関係についての考察を試みた。筆者らは2021年11月にオンライン・アンケートによる独自調査を実施した。その結果のひとつとして、就業者におけるテレワーカー率が首都圏に向かうにしたがって増加していることが判明した。テレワーカーの1日の居場所についての統計では一定割合の雇用者が出勤しており、反面、昼間に自宅で仕事をしているテレワーカーについてはパソコンなどを使用したデスクワークが中心となっている。標準地域コードを用いたテレワークの実態解析では、テレワーカー率が衛生都市に居住し政令指定都市に通勤する就業者で最も高く、その理由のひとつとして通勤時間の長さが挙げられることを示した。
収録刊行物
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- 甲南大学全学共通教育センター紀要 = Memoirs of the Center for Education in General Studies, Konan University
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甲南大学全学共通教育センター紀要 = Memoirs of the Center for Education in General Studies, Konan University 1 23-33, 2023-03-23
甲南大学全学共通教育センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295568877115904
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- ISSN
- 27584917
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1260/00004462/
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB