書誌事項
- タイトル別名
-
- Quantifying hearing difficulty associated with COVID-19 infection control measures
この論文をさがす
説明
<p>要旨: 難聴者にとっては, 新型コロナウイルス感染対策のマスクや遮蔽板がさらなる聴き取りづらさを招く。音声認識 AI と CI2004 日常会話文を組み合わせたアプリケーションを用いて聴き取りづらさを定量化し, 聴取環境を評価する試みを行った。評価対象語60語を正確に聴き取れた数で正解率を算出した。</p><p> 静寂下に検査を行うと正解率は95%であった。劣化音源や雑音下では正解率が低下した。この検査系を用いて院内コンビニエンスストアの聴取環境の評価を行ったところ, 著明に正解率が低下した。雑音の有無, マスクと遮蔽板, 補助スピーカーの有無で検討を行うと, マスク単体では正解率の有意な低下はなかったが, マスクおよび遮蔽板を設置し雑音下で検査を行うと著明に正解率が低下した。</p><p> うるさい場所でマスクをした相手が遮蔽板の向こうで話す言葉は聞き取りづらいという難聴者の感覚と矛盾のない結果であった。同じ検査条件を用いれば環境ごとの聴き取りにくさの評価も可能である。</p>
収録刊行物
-
- AUDIOLOGY JAPAN
-
AUDIOLOGY JAPAN 66 (1), 56-63, 2023-02-28
一般社団法人 日本聴覚医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390295579819992064
-
- ISSN
- 18837301
- 03038106
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- OpenAIRE
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可