経腸栄養分野相互接続防止コネクタ(ISO80369-3)導入に対する在宅医療的ケア児者の介護者へのアンケートを実施して

DOI
  • 淺野 一恵
    小羊学園重症心身障害児・者施設つばさ静岡 医師
  • 牧野 善浴
    静岡市重症心身障害児(者)を守る会 社会福祉士

書誌事項

タイトル別名
  • A questionnaire survey conducted in caregivers for children receiving home-based medical care regarding introduction of enteral feeding connector with interconnection-prevention (ISO80369-3)

抄録

経腸栄養分野相互接続防止コネクタ(ISO80369-3)新規導入にあたり、小児発達期分野での課題を抽出するため、在宅医療的ケア児者の介護者を対象にWeb上でアンケートを実施した。有効回答数は667回答。1日のコネクタ着脱回数は21~40回が42%、41~60回が19%、61回以上が12%であり、非常に頻回である実態が判明した。接続部がロック機構に変更になる点に関して「外れなくては困る」19%、「外れた方がよい」42%という回答が、「外れない方がよい」13%、「外れては困る」1.8%を大幅に上回った。その理由として118回答が「胃瘻本体・経鼻チューブの事故抜去」「胃瘻部の損傷」等の重大事故の可能性をあげた。ネジ式に変更になる点に関しては89%が不安であると答え、その多くは介護者の負担増加、溝への栄養剤付着による衛生面の問題をあげた。ネジ式ロック機構の新規格コネクタは在宅医療的ケア児者にとって安全面と介護者負担の点で不利益となる可能性があり、これらの課題が検証されるまで現行コネクタの出荷は継続されるべきと考えた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295590860526464
  • DOI
    10.24635/jsmid.45.3_299
  • ISSN
    24337307
    13431439
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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