協同活動に関する幼児の話し合いについての保育者の認識

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  • 4歳児クラスと5歳児クラスの比較

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本研究は、4歳児クラスと5歳児クラスにおける協同活動に関する子どもたちの話し合いについての保育者の認識を明らかにすることを目的とした。調査対象者は、保育者146名であった。保育者は、協同活動に関する子どもたちの話し合いについての質問に答えるように求められた。質問項目は、話し合いの頻度とテーマ、話し合い時の子どもの行動についての重視度、話し合いでの主な決定方法、多数決の際に重視していた事項、合意形成のための工夫、グループでの話し合いのテーマ・ねらい・留意点等である。4歳児クラスと5歳児クラスの比較を通して、次のような結果が得られた。(1)保育者は、5歳児クラスでは、より多様なテーマについて、より多くの話し合いの機会を設けていた。(2)保育者は、5歳児クラスにおいては、合意形成のための行動をより重視していた。(3)保育者は、5歳児クラスでは、多数決に関する手続きをより重視していた。これらのことから、保育者が、子どもたちが話し合いに積極的に参加し、充実感を味わえる協同活動を構成することが重要であることが示唆された。

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