胸骨柄と胸骨体一部を温存し摘出した卵巣癌孤立性胸骨転移の1例

  • 高圓 瑛博
    東京女子医科大学附属足立医療センター呼吸器外科
  • 笹本 晶子
    東京女子医科大学附属足立医療センター呼吸器外科
  • 清水 俊榮
    東京女子医科大学附属足立医療センター呼吸器外科
  • 増永 敦子
    東京女子医科大学附属足立医療センター病理診断科
  • 前 昌宏
    東京女子医科大学附属足立医療センター呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Isolated Sternal Metastasis from Ovarian Cancer Resected with Preservation of the Sternal Pedicle and Part of the Sternal Body
  • キョウコツヘイ ト キョウコツタイ イチブ オ オンゾン シ テキシュツ シタ ランソウ ガン コリツセイ キョウ コツ テンイ ノ 1レイ

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説明

<p>症例は49歳,女性.既往歴は41歳時に乳癌手術および化学療法を施行,43歳時に卵巣癌手術.当院婦人科外来受診時に経時的なCA125の上昇を認め,PET-CTを施行し胸骨の腫瘍に一致する集積を認めた.診断および治療のため,胸骨柄と胸骨体の一部に加え両側第1,2,3肋軟骨を部分切除し腫瘍とともに摘出し,ポリプロピレンメッシュを用いて胸壁欠損部を再建した.病理所見では卵巣癌胸骨転移と診断された.悪性腫瘍の胸骨転移は乳癌と甲状腺癌が多く,多発骨転移していることがほとんどである.卵巣癌における孤立性胸骨転移の報告は稀であるが,遠隔転移をしていても単発性の場合,切除によって生存率の延長が報告されている.今回,孤立性胸骨転移を画像により切除範囲を決定し,十分な外科的切除範囲を確保した上で胸骨部分を行い,ポリプロピレンメッシュによる胸壁再建を施行した1例を経験したので報告する.</p>

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参考文献 (4)*注記

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