適切なドレナージが奏功した食道破裂の1救命例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Survived Case of the Esophageal Rupture with Appropriate Drainage
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抄録
<p>食道破裂はまれな疾患ではあるが,致死率の高い疾患であり,救命するためには早期診断,早期治療が重要である。今回われわれは,適切なドレナージを行うことにより救命できた食道破裂の1例を経験したので報告する。症例は48歳男性で,突然の嘔吐と胸痛を主訴に前医を受診した。胸部CT検査にて食道破裂と診断され当センターヘ搬送となった。胸部CT所見にて両側の胸水,気胸がみられたため胸腔ドレナージを行った。フォローアップのCT,エコー検査にてドレナージの不良部位がみられたため,ドレーンチューブの再挿入と位置の調整を行った。ドレーンチュープの位置の調整により胸水と気胸は消失し,全身状態は改善した。第43病日に経過観察の目的にて外科一般病棟へ転棟となった。食道破裂の重症例は手術療法が基本であるが,適切なドレナージにより保存的加療が可能な症例もあると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 14 (1), 57-62, 2011-02-28
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295603315412480
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可