「解剖実習」と「プラスティネーション標本の観察」に関する一考察

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on “Anatomy Exercise” and “Observation of Plastination Specimen”
  • Regarding “Groups of animals” by the 2<sup>nd</sup> Grade Lower Secondary School Science
  • ―中学校理科の第2学年「動物の仲間」において―

抄録

<p>本研究では,イカの解剖実習とプラスティネーション標本の観察(以下,標本観察と称する)を中学校の理科の授業で実践し,部位・器官に対する生徒の観察の状況,解剖実習と標本観察に対する生徒の意識について調査し,分析した。本研究の目的は,上記の2つの視点をもとに,両者を比較することを通して,標本観察の有効性について議論することであった。研究の結果,明らかになったことは次の2点である。①解剖実習と標本観察において,部位・器官に対する生徒の観察の状況については,えら心臓を除き,明瞭な違いはみられなかった。②解剖実習と標本観察に対する生徒の意識については,明瞭な違いはみられず,ともに概ね良好であった。上記のことは,標本観察を導入して授業を実践する有効性を示唆している。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 63 (3), 563-571, 2023-03-31

    一般社団法人 日本理科教育学会

参考文献 (3)*注記

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