下顎骨再建に鏡像立体モデルを用いた術前成型が有用であった症例

DOI
  • 松本 和大
    市立三次中央病院耳鼻咽喉科
  • 濱本 隆夫
    広島大学大学院医系科学研究科耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学研究室
  • 樽谷 貴之
    広島大学大学院医系科学研究科耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学研究室
  • 上田 勉
    広島大学大学院医系科学研究科耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学研究室
  • 竹野 幸夫
    広島大学大学院医系科学研究科耳鼻咽喉科学・頭頸部外科学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Usefulness of a mirror-image 3D mandibular bone model for reconstruction after mandibulectomy: A case report

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抄録

実物大臓器立体モデルは耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域においては頭蓋骨,側頭骨,下顎骨などの手術支援模型として広く活用されている.今回顔面皮膚,下顎骨に広範浸潤した顎下腺癌の手術において,下顎骨チタンプレートと遊離腹直筋皮弁再建術を施行した.腫瘍は下顎骨表層に隆起し,筋突起近傍まで浸潤し骨折を生じていたため,健側下顎骨の鏡像模型を作成することで左右の対照性を保持した硬性再建が可能であった.術前に作成した3Dモデルの詳細と治療経過について,文献考察を加え報告する.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 36 (1), 89-95, 2023

    日本口腔・咽頭科学会

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