バルク乳から<i>Mycoplasma bovis</i> が検出された農場における 同一菌株の農場内浸潤状況と乳房感染予防策の検討

書誌事項

タイトル別名
  • The presence of <i>Mycoplasma bovis</i> in non-milk samples in dairy farms positive for <i>M. bovis</i> in bulk tank milk: indication for future prevention
  • バルク乳からMycoplasma bovisが検出された農場における同一菌株の農場内浸潤状況と乳房感染予防策の検討
  • バルクニュウ カラ Mycoplasma bovis ガ ケンシュツ サレタ ノウジョウ ニ オケル ドウイツ キンカブ ノ ノウジョウ ナイ シンジュン ジョウキョウ ト チブサ カンセン ヨボウサク ノ ケントウ

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説明

<p>  バルク乳中Mycoplasma bovisM. bovis)陽性10 農場において,子牛および成牛の鼻腔スワブ,分娩牛の膣スワブを採取するとともに,バルク乳陽性発覚時の飼養管理や肺炎発生履歴に関する聞き取り調査を行い,農場内のM. bovis 浸潤状況を調査した.乳汁以外からM. bovis が検出された場合はパルスフィールドゲル電気泳動(PFGE)を実施し,乳汁から検出されたM. bovis との疫学的関連性を検討した.10 農場中4 農場では乳汁以外からM. bovis は検出されず,いずれの農場も妊娠牛を外部導入していたことから,M. bovis の搾乳牛群内への侵入経路として導入牛の存在が疑われた.残りの6 農場では子牛または成牛の鼻腔スワブ,分娩牛の膣スワブからM. bovis が検出され,これらのPFGE パターンはそれぞれの農場の乳汁から検出されたものと一致していた.M. bovis の乳房感染は,導入牛による持ち込みだけでなく,農場内の肺炎に罹患した子牛や成牛および分娩牛の悪露を介して発生する可能性があり,これらを介した感染が起こらないよう対策することが重要と考えられた.</p>

収録刊行物

  • Japanese Journal of Large Animal Clinics

    Japanese Journal of Large Animal Clinics 12 (2), 65-71, 2021-08-31

    日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会・九州沖縄産業動物臨床研究会

参考文献 (15)*注記

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