当院における外国生まれ結核患者の検討

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タイトル別名
  • Clinical features of foreign-born tuberculosis patients in our hospital

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説明

(目的)我が国における新登録結核患者総数のうち外国生まれ患者の割合は増加傾向である。当院における外国生まれ結核患者について、背景や臨床像を明らかにする。(対象と方法)2016年1月から2020年12月までの5年間における当院での新登録結核患者のうち、外国出生者について後方視的に検討した。(結果)外国出生患者は18例(男性8例、女性10例)。年齢階級別では20-29歳が13例を占め全員が留学生であった。入国から結核診断まで1年未満が多く、発見方法は検診12例、非検診6例であった。出生国はベトナム11例、ミャンマー3例、中国2例、スリランカとインドネシアが1例ずつであった。薬剤耐性は6例でみられた。(結論)当院における外国生まれ結核患者は結核高蔓延国出身の若年者が多かった。抗結核薬耐性例も多くみられ、外国生まれ結核患者の診療にあたっては菌の培養検出と感受性検査が重要である。

収録刊行物

  • 神戸市立病院紀要

    神戸市立病院紀要 61 (0), 13-17, 2023

    地方独立行政法人 神戸市民病院機構

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