朝鮮語の副詞「모두」と「다」の意味と学習指導に関する考察

書誌事項

タイトル別名
  • チョウセンゴ ノ フクシ 「 모두 」 ト 「 다 」 ノ イミ ト ガクシュウ シドウ ニ カンスル コウサツ
  • On the Meaning and Teaching Method of the Korean Adverbs ‘mo-du’ and ‘da’

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抄録

本研究は、日本語母語話者の朝鮮語学習者に誤用が多く見られる、朝鮮語の副詞「모두」と「다」の意味について、先行研究を基に朝鮮語母語話者の使用例と照らし合わせ分類し、使用範囲を定め、指導方法について考察を行った。副詞「다」には4つの意味があり、そのうちの1つの用法で「모두」との意味の重なりがある。その用法である「すべて、全部、皆」という意味を表す際、「모두」は修飾しようとする対象が「個別化」して「限定されたもの」に用い対象を個別に認識するが、「다」は対象を個別に認識はしないことがわかった。さらに数字とともに使えるのは「다」のみであった。そして「모두」の使用範囲が非常に狭いということから、初級者に対しては「すべて、全部、皆」には「다」を用いる指導を行い、中級以降の段階で「모두」と「다」の違いを用例と共に指導をしていくことが望ましい。その際、選択の目印として使用できるフローを示した。

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