コロナ禍の学生経験と大学観・大学生観 : 2020年度入学者のインタビューに基づいて

書誌事項

タイトル別名
  • Experiences of Becoming a University Student During COVID-19 : Interviews with the Class of 2020
  • コロナ カ ノ ガクセイ ケイケン ト ダイガクカン ・ ダイガクセイカン : 2020ネンド ニュウガクシャ ノ インタビュー ニ モトズイテ

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説明

長期にわたりコロナ禍の活動制限下にいた大学生は、大学生になるプロセスや大学生としての日常生活をどう経験し、どのような大学生観や大学観を形成しているのだろうか。本研究は、大学生を移行期に存在する主体として位置づけ、2020年度入学の大学生を対象にインタビュー調査を実施し、コロナ禍で大学生であることや自分にとっての大学がどのようなリアリティで構成されているのかを探求した。結果、2020年度に入学をし、入学式や新歓といった儀式を経ずに大学生になっていく経験をするということは、「原動力としてのイメージ」を駆使し、大学生活を作っていこうとすることで、一部「大学生活としての授業経験」において経験されているものの、「身体的経験の欠如」のため、「コントロールされた人間関係」にしかならず、「高校4年生的経験」が継続している状態であることが明らかとなった。このような概念によって構成されている大学生観や大学観が今後の学生生活に及ぼす影響はあるのか、長期的な視点での調査が必要である。

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