マンガリッツァ新生仔における精巣および精巣上体の組織学的評価と遺伝子発現解析

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タイトル別名
  • Histological and gene expression analyses of early postnatal testis and epididymis in Mangalica boars
  • マンガリッツァ シンセイジ ニ オケル セイソウ オヨビ セイソウ ジョウタイ ノ ソシキガクテキ ヒョウカ ト イデンシ ハツゲン カイセキ

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抄録

<p>ハンガリー原産のマンガリッツァは、希少な在来豚で、保護と増産が求められているが、その繁殖に関する報告はほとんどない。本研究は、マンガリッツァの14日齢の精巣ならびに精巣上体の組織学的評価および遺伝子発現解析を行い、商業品種(ケンボロー)と比較した。精巣の組織学的評価では、生殖細胞の発達ステージがゴノサイトから精原幹細胞への移行期であることが確認された。マンガリッツァは、ケンボローより精細管全長が短く(P < 0.05)、精巣あたりのセルトリ細胞数が少ない結果を示した(P < 0.05)。また、遺伝子発現解析から、マンガリッツァはケンボローと比較して、精巣発達に重要な転写因子であるSOX9の発現が高い傾向がみられた。本研究の結果から、マンガリッツァの春機発動期や精巣発達が商業品種とは異なることが明らかとなり、マンガリッツァの特性に適した繁殖管理が必要であると考察した。</p>

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