中国における排出権取引制度の現状と課題 : 全国制度を中心に

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  • Current Status and Issues of China Emissions Trading Scheme: Focusing on the Nationwide Scheme

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抄録

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[要旨] 地球温暖化問題の解決において、世界最大の温室効果ガス排出国である中国が果たす役割は大きい。2020年9月22日、習近平国家主席は、第76回国際連合総会一般討論会で「中国は2030年までにCO2排出量のピークアウトを達成し、2060年までにカーボンニュートラルを実現するように努力する」と宣言した。こうした背景の中、中国政府は、2021年7月16日に国内の発電事業所を対象とする全国排出権取引制度を発足させた。2,162の関連事業所は第一計画期間の対象となり、中国CO2排出量総量の約4割を占める45億トンの排出量が本制度にカバーされている。その規模は世界最大である。本稿では、本制度に関連する政策や取引市場の動向を整理した上で、制度の問題点や課題を検討する。

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