書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on Lesson Design to exercise Agency
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説明
type:text
[要旨] 「エージェンシー」という概念について、辞書における意味や語源などを検討した結果、ある行為を行う行為者としての能力や意志という意味が確認された。「OECDラーニング・コンパス2030」の中核的概念として示された「エージェンシー」概念は学習者自身が世界に対してより良い方向へと導くための働きかけを意味する。他方、日本の研究では“subject”すなわち自立した個が客体としての対象に働きかけるという意味での「主体性」概念に引き付けて「エージェンシー」概念が理解されていることが確認され、OECDと日本の研究における「エージェンシー」の捉え方の違いを明らかにした。本研究で残された課題は、ヴィゴツキー学派における「エージェンシー」概念とOECDによるそれとの関連性を明らかにできなかった点である。今後は、「エージェンシー」概念の整理を行うとともに、「エージェンシー」を発揮させる授業デザインの具体的な検討と実証研究を進めていく。
収録刊行物
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- 千葉大学人文公共学研究論集 = Journal of Studies on Humanities and Public Affairs of Chiba University
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千葉大学人文公共学研究論集 = Journal of Studies on Humanities and Public Affairs of Chiba University 46 1-19, 2023-03-31
千葉大学大学院人文公共学府
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295757684451968
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- NII書誌ID
- AA1279908X
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- ISSN
- 24364231
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB