リキッド消費におけるホラーコンテンツの存在感 : Z世代1200人調査から見える現状と可能性

書誌事項

タイトル別名
  • The Presence of Horror Content in Liquid Cousumption : Current Status and Potential as Seen from a Survey of 1,200 Gen Z Consumers
  • リキッド ショウヒ ニ オケル ホラー コンテンツ ノ ソンザイカン : Z セダイ 1200ニン チョウサ カラ ミエル ゲンジョウ ト カノウセイ

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抄録

次から次へと移ろいゆくような短命の消費形態である「リキッド消費」が広がりを見せている.その代表的な現れの一つであるサブスクリプションにより,映画・動画などのコンテンツはよりアクセスしやすくなっている.本研究では,数あるコンテンツの中でもこれまではニッチだとみなされていた「ホラー」のジャンルに注目し,リキッド消費とタイパ(時間対効果)志向を特徴とする現代の消費行動において,どれだけ存在感を示しているのかを見極めることを目的とする.リキッド消費傾向の高い「リキッドクラスター」であるZ 世代(10代半ばから20代半ば)を中心とした若年層に対し調査を行った結果,ホラー映画・動画・アニメを視聴している人は15―29歳の51%に上るなど接触状況が明らかになった.特にゲーム,実況動画などの接触が盛んな10代後半の男性に対し,10代後半の女性は興味はあるが接触につながっていない.こうした女性層にターゲットを当て,リキッド消費対応に有効という「幅」と「深さ」の戦略でホラー市場を拡大できる可能性もある.

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