2次治療にpembrolizmabが著効した高齢者大腸癌切除後再発の1例

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  • Effectiveness of Pembrolizumab as Second Line Therapy for Metastatic Colon Cancer in an Elderly Patient

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抄録

<p>超高齢化社会を迎えて高齢者大腸癌症例は増加している.また,これまでの抗癌剤,分子標的薬に加えて免疫チェックポイント阻害薬の登場で大腸癌の薬物療法は多岐にわたっている.今回,免疫チェックポイント阻害薬であるpembrolizumab(以下,Pembroと略記)が著効した高齢者大腸癌症例を経験したので報告する.症例は87歳の女性で,上行結腸癌に対して腹腔鏡補助下右結腸切除術を施行した.術後4か月目のCTで腹壁再発と播種病変を認めたので1次治療としてFOLFOXIRI+BEVを開始したところ,一時は全ての再発病変は縮小し痛みも軽減した.しかし,14コース後にCTで右側腹部腫瘤の再増大と他病変出現を認めた.そこで,2次治療としてPembro投与開始したところ著効した.27コース後に呼吸困難感や食欲低下などの症状を呈し,精査を行った.その結果,免疫関連副作用の診断で加療を行った.症状の改善を認めて治療の継続が可能となり,その後もpartial response(PR)を維持している.</p>

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