ナノワイヤ・ナノポアデバイスによる超高性能細胞外微粒子解析技術

  • 馬場 嘉信
    名古屋大学未来社会創造機構ナノライフシステム研究所 名古屋大学大学院工学研究科生命分子工学専攻 量子科学技術研究開発機構量子生命・医学部門量子生命科学研究所
  • 有馬 彰秀
    名古屋大学未来社会創造機構ナノライフシステム研究所
  • 安井 隆雄
    名古屋大学大学院工学研究科生命分子工学専攻 JSTさきがけ

書誌事項

タイトル別名
  • Ultra-high performance analysis of extracellular fine particles using nanowire/nanopore technology
  • ナノワイヤ ・ ナノポアデバイス ニ ヨル チョウコウセイノウ サイボウ ガイ ビリュウシ カイセキ ギジュツ

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抄録

細胞外微粒子は外因性・内因性のものに大別され,広範な粒子種を包含する.この中でも,健康の指標となるバイオマーカーや,ウイルス・細菌に代表される感染性有害微粒子を高感度・高効率に検出することで,健康長寿社会の実現に貢献することができる.当研究室はナノ空間工学を活用した新しいバイオデバイス,“ナノバイオデバイス”の開発を推進しており,細胞外微粒子に対しても,最先端の微細加工技術と情報科学を駆使してその解析技術の開発を進めてきた.本稿ではその中でも,ナノスケールの導線(ワイヤ)による生体粒子の濃縮および内包物抽出,またナノ細孔(ポア)を用いたイオン電流計測に基づく単一生体粒子分析について,それぞれの応用展開も含めて紹介する.

収録刊行物

  • 生化学

    生化学 95 (2), 201-208, 2023-04-25

    公益社団法人日本生化学会

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