薬剤師として薬物治療に貢献できる技術の開発を目指して:

DOI
  • 徳永 仁
    九州保健福祉大学薬学部薬学科臨床薬学第一講座

書誌事項

タイトル別名
  • Developing Skills that can Contribute to Pharmacotherapy as a Pharmacist:
  • from Physical Assessment Skills to Protein Binding Replacement Techniques
  • フィジカルアセスメントスキルから蛋白結合置換術まで

抄録

<p> 要旨:私が病院薬剤師として働いていた時に常に感じていたことは,薬剤師の技術不足である.その当時,病棟カンファレンスに参加した際に頻繁に目にするバイタルサインや患者所見の写真が全く理解できなかった.よって,医療人にとっての共通言語であるバイタルサインが読める技術指導が薬剤師にとって必要であると考えるようになった.大学教員となり,2006年に文部科学省が進める“地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成推進プログラム(医療人GP)”に申請し採択され,本学髙村徳人教授とともにバイタルサインが読める薬剤師を育成する教育システムの構築に力を注ぐことができるようになった.これらの教育システムは,薬剤師として薬物治療に貢献できる基本的なフィジカルアセスメントスキルから,血清蛋白と薬物との蛋白結合置換術までをも含むものである.本稿では,本学での患者シミュレータを使用した薬学生対象のベッドサイド実習,薬剤師のためのフィジカルアセスメント研修会,先進的客観的臨床能力試験(アドバンストOSCE)やeラーニング教材の作成などの取り組みを例に,臨床薬学シミュレーション教育の現状について紹介したい.</p>

収録刊行物

  • 在宅薬学

    在宅薬学 10 (1), 9-24, 2023

    一般社団法人 日本在宅薬学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390295911804404224
  • DOI
    10.32228/jjcmps.2023.5003
  • ISSN
    24345288
    2188658X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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