<i>BRCA</i>陽性者の手術選択における現状と課題

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  • Current Status and Tasks in Surgical Selection for <i>BRCA</i>-positive Individuals

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抄録

<p>2020年4月より,乳癌発症者に対する遺伝性乳癌卵巣癌症候群(hereditary breast and ovarian cancer:HBOC)診断目的のBRCA遺伝学的検査,およびBRCA陽性者に対するリスク低減乳房切除術,リスク低減卵管卵巣摘出術が保険診療となりHBOC診療の転換期を迎えた.当院における保険適用後のBRCA陽性者に対する手術症例11例の現状と課題について検討した.施行術式は,原発性乳癌の手術のみ施行した症例が5例,その他患者の状況により多彩であった.術式により手術枠の確保や術者の調整なども必要で,多科にわたる手術に対するシステム構築が今後の課題である.また,今後BRCA遺伝学的検査数はさらに増加が予測される中,癌やHBOCの診断直後である患者にとって,より短期間に最良な術式決定を行うには,乳腺外科医のみならず,婦人科医,形成外科医,遺伝カウンセラーなどの円滑な連携が重要である.</p>

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