鹿児島大学農学部附属高隈演習林及び大隅国有林においてイエローパントラップを用いて採集された有剣ハチ類

  • 上森 教慈
    九州大学大学院生物資源環境科学府環境農学専攻森林環境科学教育コース
  • 三田 敏治
    九州大学大学院農学研究院資源生物科学部門農業生物科学講座
  • 菱 拓雄
    九州大学大学院農学研究院環境農学部門森林環境科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Aculeata bees and wasps collected by the yellow pan trap survey in Takakuma Experimental Forest, Kagoshima University, and Osumi National Forest
  • カゴシマ ダイガク ノウガクブ フゾク コウクマ エンシュウリン オヨビ オオスミ コクユウリン ニ オイテ イエローパントラップ オ モチイテ サイシュウ サレタ ユウケン ハチルイ

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説明

有剣ハチ類(セイボウ上科,スズメバチ上科,ミツバチ上科の総称)は花粉媒介や食物網の制御,天敵防除などの生態系機能を持っている重要な生物である。種の分布情報は,気候や環境の変動による有剣ハチ類相の変化を把握するための基盤情報として重要である。しかし,九州における有剣ハチ類の分布情報は乏しく,比較的調査されている鹿児島県でも記録されている分類群は偏りがある。本調査では,鹿児島大学農学部附属高隈演習林および大隅国有林において,有剣ハチ類の分布を記録し,種リストを作成した。異なる季節にイエローパントラップを用いて有剣ハチ類を採集したところ,494個体67種が採集され,その内5種が九州初記録種であった。ショウキアリガタバチのような,低地の照葉樹林でのみ出現する種が得られており,低地の照葉樹林での調査が九州の有剣ハチ類相の解明に貢献できると考えられる。

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