耳鼻咽喉科医師が行う低強度認知行動療法
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- 富里 周太
- 慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Low-intensity Cognitive Behavioral Therapy by an Otolaryngologist for Stuttering
抄録
<p>吃音は発話の非流暢性を特徴とした疾患であるが,言語症状のみではなく社交不安や吃音症状に対する予期不安が伴う.吃音と否定的な経験が対提示され,レスポンデント条件づけによって吃音に対して恐怖や不安を感じるようになると発話場面に対する回避が伴うようになり,オペラント条件づけによって不安が強化されると理解される.さらに吃音における社交不安についての認知モデルでは,予感,不安,回避,自己注目などが複雑な悪循環を形成し,問題を複雑化させている.</p><p>対処法としてエクスポージャー,注意のトレーニングといった技法を用いた低強度認知行動療法がある.エクスポージャーとして回避しがちな発話場面に挑戦することで回避行動および社交不安の低減をはかり,注意のトレーニングとして吃音が生じるかどうかから注意を外すことで予期不安の低減をはかる.この方法によって吃音の包括的な質問紙であるOASES-Aの5段階中1段階程度の改善が得られると考えられる.</p>
収録刊行物
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- 心身医学
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心身医学 63 (3), 229-235, 2023
一般社団法人 日本心身医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390295956280094336
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- ISSN
- 21895996
- 03850307
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可