カーボンナノチューブ長さ測定への画像解析の適用 — オープンソースモジュールを活用したプログラムの適用性評価 —

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Image Analysis to Length Measurement of Carbon Nanotubes— Evaluation of the applicability of a software utilizing open-source modules —

説明

<p>導電性カーボンナノチューブ(CNT)ファイバーは,軽量電動モーターを実現するためのキー材料として注目されている.その導電性はCNT長さに依存することから,試料とするCNT長さの分布把握が重要となる.従来,SEM画像からのCNT長さの測定は主に手動で行われてきた.そのため,作業時間とその繰返し性に課題を抱えていた.本稿では,CNT長さの測定に画像解析プログラムを取り込むことで,手動測定が抱える課題解決に取り組んだ.採用した画像解析プログラムは,オープンソースプログラムを組み合わせた三つのプロセス(バックグラウンド,二値化及び骨格化)から構成される特徴を持つ.検討の結果,十分に分散したCNTを多く含む試料の長さの測定では,作業時間の短縮と繰返し性の向上を実現したうえで,手動でのそれと同等な長さ測定が可能であった.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 72 (4.5), 191-196, 2023-04-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (15)*注記

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