小学校での高齢者疑似体験における学びの様相
書誌事項
- タイトル別名
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- Aspects of learning a program of a simulation-based training of the elderly in primary school
- By analyzing comments from children and the transcription of the activity
- 活動に関する振り返りの内容分析と、疑似体験中の会話分析から
抄録
本研究は、都市部に位置する小学校における高齢者疑似体験が児童にもたらす効果について 検討を行うことを目的とした。 2012年3月に、 「総合的な学習の時間」にて、小学校第3学年に在籍する児童62 名(男子23名、 女子 39 名)を対象に高齢者疑似体験を通じた高齢者理解を目標とした授業を実施した。 活動場面の一部を撮影しトランスクリプション化した文章および活動についての自由記述を分析した結果、 活動における相互のやりとりを通じた児童の学びの様子や、体験を通じた 「お年よりの抱える不自由さ」の気づきや補助を行う際の難しさのほか、 高齢者への共感的理解についての記述などがみられた。 一方で高齢者像が曖昧な児童や、単に 「活動が楽しかった」といった振り返りも散見され、並行して疑似体験以外の方略の導入も検討すべきであることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本世代間交流学会誌
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日本世代間交流学会誌 6 (1), 15-25, 2016-12-31
日本世代間交流学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390296066523004416
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- ISSN
- 27585905
- 21857946
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可